ロッドホルダー。
釣りの道具の中で、最初からロッドホルダーを買い揃える人は少ないでしょう。初めのうちはロッドの数も、持ち歩く道具類も少ないです。なのでロッドを手に持つ余裕がまだある。
しかし、ショア(岸)でのロックフィッシュやショアジギング、船での釣りにおいても、ロッドの置き場は困りものです。中でも最悪なのは、地面への直置きです。ロッドを踏んで折ってしまったり、蹴って海に落としてしまったりする危険があるからです。だからと言って、タックルボックス(道具箱)や何か物に立て掛けて置くと、倒れる危険もあり不安定です。
私もロッドホルダーを買わないまま来た一人です。
今回は、思い切って自作したロッドホルダーの作り方を紹介します。
目次
ベースとなるタックルボックス
私のメインの釣りは船釣りです。そのため、タックルボックスは比較的大きなサイズになります。
明邦化学「バケットマウス」
プラスチックケースやタックルボックスなど、プラスチック成形に高い技術を誇る「明邦化学」。数多くの釣りの便利グッズを販売しています。
タックルボックスもその一つ。使い勝手がいいデザインや強度の高い製品には、多くのファンがいます。
私もその一人で、今回も明邦のバケットマウスをDIYします。
リングスター「ドカット」
明治時代からの老舗で、道具箱メーカーとして実績がある「リングスター」。
そんなメーカーの作るタックルボックスは、「大きく座れる道具箱」というイメージです。収納力もあり、工具からアウトドアまで様々な用途に使えます。
市販品のロッドホルダー
市販している一般的なロッドホルダーを紹介します。
BMO JAPAN「つりピタ/ロッドホルダーS(吸盤ベースセット) BM-RH35N-SET-Q」
BMO JAPANから販売されている、吸盤タイプのロッドホルダーです。吸盤タイプであるため、タックルボックスだけではなく、船べりへの取り付けも可能です。
ホルダーの位置をロッドのグリップ長に合わせて調節可能です。また、背面にベイトリールのトリガー用切込みがあります。取付・取り外しが簡単なので、クーラーボックスや乗り合い船などベースをネジで固定できない場合などにピッタリです。
明邦化学「ロッドスタンド BM-300 Light」
明邦化学から発売されている、純正のロッドスタンドです。
ネジを使用することなく取り付けでき、純正品ならではの安定感があります。また、ロッドの長さを調節したり、そのほかの純正アイテムを取り付けることも可能です。
自作してみる
それでは、明邦のバケットマウスへのロッドホルダーを作ってみましょう。
材料、道具
- 塩ビパイプ 直径4㎝×90㎝(長さ30㎝を3本)
- 木やプラスティックの板 30㎝×30㎝
- ヒモ
- 電動ドリルドライバー(T-MD36V-2) ※電動でなくても可
- ノコギリ
- サドルバンド 4㎝(筒状のものを固定する)
- ネジ・ワッシャー・ナット(JISさら小ねじ) 太さM4×長さ30㎜
作り方
塩ビパイプを切る
塩ビパイプを必要な長さに切り分けます。今回のタックルボックスは高さが35㎝でしたので、それより少し短い30㎝に切り分けます。
ボックスの高さを超えると、上に荷物を積み上げたり座ったりするときの邪魔になります。
溝を作る
リールがグラつかないように、溝を付けます。
電動ドライバーにドリルで穴をあけ、ノコギリで縦に切り込みを入れると簡単に加工できます。
使用したドリルはコチラ
簡単なドライバーとドリルだけなら十分です。何より安い!お試し用にはピッタリだと思います。
筒抜け防止
ただのパイプのままだと、ロッドが下に貫通してしまい安定しません。それを防止するため、下部にヒモを十字に通します。本来はしっかりと蓋をすればいいのですが、丁度いい材料を探すのが手間だったので取り合えずで。
タックルボックスに取り付け用の穴を開ける
ドリルでボックスに穴を開けます。
ハンドルに干渉せず、裏からナットを当てらるる場所が最適です。
同じく当て板へも穴を開けておきます。
当て板に塩ビパイプを取り付ける
サドルバンドを使ってパイプを板に取り付けます。
ネジが邪魔にならない場所につけましょう。
タックルボックスに取り付ける
板にパイプを付けたら、最後にタックルボックスへ取り付けます。
ハンドルが干渉にないようにしましょう。
今回は3本付けてみました。
市販品は2本が多いので、3本セットできるのは便利です。
最後に
参考になりましたでしょうか?
釣り人は使っている道具も千差万別で、それぞれ欲しい道具も微妙に異なります。そんなときのDIYです。
みなさんも、自分にあった道具を自作してみてはいかがでしょうか?
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