2021年1月。年を越した三陸では「ナメタガレイ」を狙った釣りのシーズンに入る。そんな中、予想外のゲストが釣れました。動画を合わせてご覧ください。
目次
冬の三陸の釣り
冬の三陸の釣りは、ターゲットが豊富です。白子の入った「タラ」や、煮つけが美味しい「沖メバル」、そして岩手県や宮城県では年越しの縁起物でもある「ナメタガレイ」です。
カレイは、「家例」と字を当てその入れに代々伝わるしきたり、として食される。さらにこの時期のナメタガレイは、卵がたくさん入っていて子孫繁栄にも通じる縁起物。なにより煮つけにすると絶品です。
しかし、岩手県でナメタガレイがよく釣れる「旬」は、2月ごろです。年越し前の12月は釣れる数が少なく、スーパーでの販売価格も1匹5,000円と高騰します。そのため、たとえ釣れる可能性が低くても年末の釣り収めとして、ナメタガレイを求めて海に出るのです。
ナメタガレイの釣り方
大きく分けると、宮古市の重茂スタイルの中通しと、カレイ釣りと同様の片テンビンの仕掛けを使います。
仕掛け
重茂の釣り場は岩場の根が荒い場所で釣るため、中通しの仕掛けを使います。
今回の大船渡では、養殖棚への掛かり釣りのため、カレイと同様の片テンビンを使用します。ナメタガレイはゆっくりエサを食べ、その場からあまり動かない「居食い」をする魚です。そのためにハリスは長めに取ります。あとは潮の流れを見ながら調節します。
エサ
エサはイソメを使います。
エサをもぐもぐと居食いをするため、3本くらいのイソメを房掛けにします。あまり長くなりすぎないように、長い部分は切って付けます。
誘い方
誘い方は、基本的にカレイ釣りと同じです。底を錘でトントンと叩くように小突き、誘い出します。
活性がよく食いつきがいい時は、誘いの小突きも大きくても食いつきます。食いが悪いときに大きく上下に動かすと、飲み込んでくれず針に掛かりません。そんなときは、錘をゴロゴロ動かすように小さく誘ってみるのも手段の内です。
こんなゲスト(外道)も!
ナメタガレイのゲストはうれしい魚たちが多く、とても外道とは呼べません。
まずはアイナメです。ロックフィッシュなどの釣り魚としても好ターゲットです。この時期のアイナメは脂がとてものっており、焼いても煮ても、もちろん刺身でもおいしく食べられます。堤防で釣れるような2、30㎝のサイズではなく、大きくなれば60㎝にもなり釣り甲斐もあります。
ナメタ以外のカレイも多数釣れます。肉厚でタラコ唇が特徴の「マコガレイ」、底から数m以上上まで泳いでくる「ヒガレイ(ムシガレイ)」です。どちらもおいしい魚たちです。
今回のビックゲスト
そして、今回釣れたのが「アナゴ」です。雨の後や夜明けなど、水中が暗い状態で稀に釣れることがあります。
アナゴは夏の堤防のターゲットにもなりますが、太さは手で掴むと指が回るくらいだと思います。しかし三陸のアナゴは、とても大きく”腕回り”くらいの太さがあります。引きも力強く、あの長い体形からは想像できないようなパワーです。
なにより味が最高です。脂が乗って太くなったアナゴの味は、ウナギにも負けないおいしさです。おすすめの食べ方は、白焼きにワサビです。
最後に
今回はナメタガレイの釣り方と、ゲストのアナゴについて紹介しました。
動画も載せますので、よかったらご覧ください。
アナゴは、船釣りのターゲットとしても面白いです。今後、アナゴ釣りに行くことがあったら、動画付きで報告します!
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